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お子さんのゲームを止めさせたい時は、「毎日2時間ゲームしなさい」と言えばいいんです!

意志力を高めるためにできるいくつかのこと。勉強にも応用できるものです。

1.衝動的な自分にあだ名をつける(^▽^)/

勉強しなくちゃいけないのにゲームをしてしまったり、動画を見てしまったりすることはよくあることです。そうした衝動に対抗するための一つの方法としては、衝動的な自分にあだ名をつけるという手もあります。イギリスの元首相、ウィンストン・チャーチルは鬱になる自分に「黒犬」というあだ名をつけ、症状がだいぶ楽になったと言います。例えばゲームをしてしまう自分にあだ名をつけてみてください。だいぶ自己管理が楽になるはずです。

2.ジャンクフードを食べる前の瞬間を意識する!

スタンフォード大学経営学部教授のババ・シヴは、「人は気が散っているときほど誘惑に負けやすい」という研究結果を発表しています。うわの空で買い物をしている人は店頭販売に引っかかりやすく、買い物リストにはなかった品物をごっそり買い込んで帰宅することになります。

気が散ってラインのチェックばかりしている生徒さんもいるかもしれません。それではどうすればいいでしょうか。例えば頻繁にメールチェックばかりしているミッシェルは、著者から「メールチェックしそうになった瞬間を意識する」よう伝えられます。最初は難しかったのですが、次第にメールチェックを行う直前、自分がなんだかむずがゆくなるような感覚を持っていることに気付くようになりました。まず、そんな気付きを得ることが重要です。

そしてメールをチェックすると、脳や体の緊張が和らぐ感じがすることに気付きました。「緊張を和らげるためにメールチェックしているんだ」。本当の理由を理解し、自分が持っているそんな自分の感覚が意外なものだったと言います。それまでは、ただメールに興味があるだけだと思っていたそうです。自分なのに自分ではない感覚。チャーチルが鬱に「黒犬」とあだ名をつけて観察する必要があったのも、手に負えない自分はある意味、自分ではないからです。

一方、ミッシェルはメールをチェックした後、緊張が和らぐどころか、痒いところを掻くことで、余計痒くなっているなっているような自分に気づきます。逆効果だったことがはっきり分かりました。こうして彼女は以前より自分をコントロールできるようになったと言います。

勉強をせずにゲームをしてしまう。ダイエットをしているのにジャンクフードを食べてしまう。それは人間の性ですが、「ジャンクフードを食べようとする瞬間」をまず意識してみてください。恐らくはミッシェルと同じように、緊張を和らげるため等の理由や目的が見つかるはずです。しかし食べてしまった後、またはゲームをしてしまった後、その目的が達成されることはないはずです。通常、嫌悪感さえ抱くもののようです。

そんな嫌になる自分を克服するため、ジャンクフードを食べる前の「瞬間」の気持ちを捉えます。「リラックスするため」等のジャンクフードを食べてしまう本当の理由・目的を理解し、食べた後の感覚「例えば、余計イライラしてしまった」等まで把握する。そんな観察を行うと、自らをしっかりと見つめることが出来、自分をコントロールしやすくなるようです。

3.脳は強化される(^^♪

注意力が無い。記憶力が無いという人がいます。しかし記憶ゲームを毎日25分間行った場合、注意力と記憶に必要な脳の2つの領域が確実に強化されることが分かっています。25分だけ勉強するとしても、それは非常に有効なわけです。

4.呼吸をゆっくりにする。

他にも意志力を高めるのにてきめんな方法があるそうです。方法は簡単で、呼吸のペースを1分間に4回から6回までに抑えるというものだそうです。呼吸のペースを抑えると、意志力を司る脳の前頭前皮質が活性化し、脳と体をストレス状態から自制心を発揮できる状態に切り替えるのに役立つとのことでした。心拍数が上がってくることが目安だそうで、呼吸を抑えながら心拍数の上昇を感じるようにしてみるといいかもしれません(^▽^)/ そんな呼吸を1分か2分行えばいいとのことでした。簡単に出来て、もしかしてお役に立つかもしれないので、気が散って勉強を始められない時や、どうしても勉強をし始めるのが嫌な時などにお試しください(^^♪

5.あえて、やってはいけないものを毎日やる時間を設ける。

行動経済学者のハワード・ラクリンは、行動を変えることを明日に伸ばすのを防ぐための面白い仕掛けを提唱しています。ある行動を変えたい場合、その行動自体を変えるのではなく、日によってばらつきが出ないように注意するのです。

ラクリンによれば、タバコを吸うなら「毎日同じ本数」を吸うよう喫煙者に指示すると、たばこの量を減らせとは言われていないにもかかわらず、なぜか喫煙量が減っていくと言います。

ラクリンの説明によれば、この方法が効果的なのは「明日からちゃんとやればいいや」という言い訳が出来なくなるからです。今日たばこを一本多く吸えば、毎日同じ本数を吸う決まりなので、明日も一本多く、その次の日もまた一本多く吸い続けることになります。そうなるとたばこの一服に重みを感じるようになり、ひいては一本の煙草が長い期間に体に及ぼす影響をいたずらに無視できなくなります。

例えば、お子さんがゲームばかりしているとすれば、「ゲームやめなさい」ではなく、「毎日ゲームをする時間を決めて必ず守りなさい」と指示することになります。そして「2時間やりたい」と言うなら、2時間は毎日必ずゲームをしなければならないというルールを作るということです。逆説的ですが、そちらが正しいと研究は伝えています。

文殊菩薩さま。勉強の苦しみから救ってくださるといいます。

人は毎日、同じことを繰り返します。そのため「明日ちゃんとやればいいや」という目標は、永遠に実行されません。それは私も身にしみて良くわかります(;^ω^) しかしあえて無駄な事を毎日するように決め、「今日」犠牲にする時間を意識すること。それが明日を作る現実を見据えるための良い方法であるようです。

参考:ケリー・マクゴニガル(2015)『スタンフォードの自分を変える教室』大和書房

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